生活習慣病の教育手段としての鈴森会は医療活動を通じ昭和38年4月に設立されました。当時は画期的な試みとして注目され、患者会の組織作りを行い、会報をはじめ糖尿病を中心とする生活習慣病の教育、地域ごとのブロック会、歩く会、趣味の会(釣りなど)、講演会、春の総会、秋の研修1泊旅行など患者さん中心の活動を実行し、その後の糖尿病患者組織のモデルにもなりました。その間430回の糖尿病教室の開催と各年度の定時総会において、収支決算報告・事業活動報告・予算収支報告事業活動・報告もし、更にブロック毎のミニ講演会も随時行い、組織の活性化に努めました。

生活習慣病特に糖尿病患者は、多くの重要な合併因子を有し、病態を進行悪化させると言われています。中でも、2型糖尿病、高血圧症、高脂血症は動脈硬化の重要な危険因子であり、心血管系疾患や脳血管系疾患では2倍、末梢動脈疾患では4倍という高い罹患率を示しています。最近では糖尿病をはじめとする生活習慣病は成人の5人に1人の割合で発症すると言われています。

これらを考慮して糖尿病患者組織の鈴森会を更に発展させるため法人化し、患者さんや家族を通じて広く社会に情報を公開することがより重要な課題と考え、「特定非営利活動法人 生活習慣病とライフスタイル改善教育ネットワーク」を設立しました。

生活習慣病の予防・防止には、患者さんのみならず医者も含めて活動することが望ましいです。広く社会に情報提供し交換するために、講習会(講師の派遣)患者さんの生活習慣改善教育プログラムの普及と勉強会、歩く会、趣味の会を予定しおります。

多くの患者さんと一般市民に、インターネットや医療の勉強会等を通じ情報交換と親睦を図ることによって、生活習慣病等に関する知識を広く普及啓発し、糖尿病等を未然に防止し、病気の進行を防止することで、一般市民の健康維持に貢献することを目的としております。

特定非営利活動法人 生活習慣病とライフスタイル改善教育ネットワーク
代表理事 重本 幸子